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部屋を片付けたら出てきた、懐かしのあのアイテム物にまつわる思い出

とある雑誌からコレクターの定例ページへの出演をお声掛けいただき、『日本人好事家の血流をアゲる、フランスの蚤の市、ブロカントアイテム』こんなテーマで物品提供いたしました。先行き不透明な未曾有の状況なだけに、世田谷の自宅と事務所にある物限定、実家倉庫は親がいるので今回はパスすることに。昔から我が家はシャビーシックの名の下に枯れた風合いのアイテムをただ置いておくだけ収納、見ようによっては軽く散らかっている状況がデフォルトなので、結構スムーズに編集部希望の25アイテムを集めることが出来ました。物としてはここ数年マイブームが続いているナポレオン3世時代(1850〜70年位)この時代に作られたバットテイスト貴族趣味物や、時を同じくした印象派の画家が描いていた農民、庶民が使っていた生活陶器の類など、19世紀末の製造物が自ずと多くなった。昨日のランチメニューなんてすでに忘却の彼方なくせに30年前に買ったアイテムは、いつ、どこで、その日の天気まで割と覚えているんですよねー。
まぁ、一番の思い出は現地で購入を決めてから如何に無事に日本に持ち帰るか?その戦いの歴史に他ならない。ボクらはプロではないので基本手荷物、ハンドキャリーの限界まで買いまくる。焼の甘い南仏陶器は欠けがちで、磁器、ガラスは見えてなかったヒビが帰国後現れたりする。知り合いのプロ曰くお気に入りに限って逝ってしまいがち・・なんてジンクスがあるそうでこれにはボクらも同意なのである。古いものはすでに古いので時間が経っても古臭くは見えない。ただマイブームの軸足がズレた時、ちょっと過去だな〜なんて感じることとなるのだ。そんな部屋を片付けずとも勝手に出てきた小林家・懐かしのアイテム集は今月24日発売だそうです。

でもって、本当に片付けたら出てきた懐かしいアイテムはボクにとっては歴代のケータイ電話かなー。充電ケーブルがもはや無いので再起動は不可なのだが、ダメなステッカーだらけのガラケーの中には泣ける思い出の画像が数枚潜んでいるに違いない。