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いま気分のジャケット柄のパレード

この秋冬にどんなジャケットが気分ですか?と問われて、僕の場合は選ぶアイテムのフィッテングやシルエット、モチーフに多少気分の波があったとしても、実際の着こなし方には大差が出ない。つまり、柄と柄の組み合わせ=「パターン・オン・パターン」でコーディネートするのが大好きなのだ。したがって持っているジャケットも当然「柄もの」が多くなる。更に言えばストライプよりも、圧倒的にチェックの方が多い。これはストライプの威圧感よりもチェックの素朴さに惹かれるから。
で、これらチェック柄のジャケットのVゾーンやボトムス(ときにはソックス)にチェック、ストライプ、ドット、ペイズリー、ジャカード、などなどの多様な柄を、オン・パレードで盛り込むのが日常になっている。我ながら何故「無地+無地or無地+少量の柄モノ」で着ることができないのか自問自答したくなる。そもそもいつからなんだろうか?つまり、ポール・ウェラー的なドット(水玉)とブライアン・ジョーンズ的なクラブストライプとポール・マッカートニー的なフェアアイルニットとジョニー・ロットン的なタータンをウインザー公的なパターン・オン・パターンで組み合わせるようになったのは。
ちなみに柄と柄を合わせるとき、僕はあまり緻密に考えない。セオリーは理解しているつもりだけれど、それよりも「着ているか、着られているか」の方が大事で、鏡の前でかなり直感的に、かつ短時間で組み合わせている。1日の終わりになって「あ、そう言えばココの色とココの色が同じだったから組み合わせたのかもね」と、後でうっすらと気づく程度。もはや、合っているかどうかも、さして重要ではないと思えてくる。頭を悩ませてまでやるこっちゃない、というか。緻密にやると楽しそうに見えない、というか。そう、パターン・オン・パターンの良いところは、端から見て「楽しそうに見える」という点。柄と柄の組み合わせは、ストイックな男臭さの演出には決して繋がらないが、時代を越えてデューク・オブ・ウインザーから僕に伝染したのは「男だって着ることを楽しんで良いし、人に笑われるかどうかを気にしながら生きてたら人生終わっちまうよ」という感覚なのかもしれない。