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チープだけど(だから)好き使い捨てないビニール傘

チープだから好きなもの。そもそも、僕はお金持ちでも何でもないから、安いものはあれもこれも日常的に使っているのだけれど、ここはひとつ「高くてカッコいいものも使ったことあるけど、チープだからこそ良い、自分の好みに合う」ものを…。
それは、傘。ひとつ250円のビニール傘を僕は使っている。

過去には、大切に長く使おうと思って立派な英国の専業ブランドの傘(26,000円也)  を買ってみたこともある。しかし、これが拍子抜けするくらいすぐに壊れた。せっかくだし、壊れても直しながら愛着が湧くまでと、あっさり外れてしまった石突を修理して使っていたが、今度は別の箇所が壊れた。雨が漏ってくる。再び、直した。その後も何度か修理しながら使っていたが、そのうちに使わなくなった。なんだよ、もうちょっと紳士的な気分で長く使おうと思っていたのに…。

開き直った僕は、せっかくならばファッション目線で楽しい方が良いから、と赤やパープル、グリーンなどチープでキッチュな色のビニール傘をまとめて購入。ムッシュ・サンローランのトランスペアレントルック(1966)よろしく、透け透けのビニール素材が若い子たちの間でも大流行していたその当時、ポーチやベルトなどPVC素材のアイテムを街中でも多く目にした。昨年の CLASS にはPVC素材に毛芯を張りフラットシームで縫い付けた衝撃のジャケットもあったな。もちろん環境問題もあるので、250円だからといって使い捨てたりはしない。今のところ2年くらい使っている。これは26,000円の英国傘よりも、むしろ長い期間だ。チープなビニール傘は壊れやすそうなので、雨風が強い日を避けながら(笑)大切に使っているのだ(?)。クリアな発色が悪目立ちするから、コンビニの傘立てで間違って持っていかれる心配もないし。スーチングスタイルの日も、どっちみちジェントルマンになれない僕にとっては冗談みたいなビニール傘がよく似合う???