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夏の帽子Paris式アメカジミキシング。『ラルフローレンのチノキャップ』

誤解を恐れずに言うならば、90年代のフレンチブームの最中、パリで間違いなくカッコ良かったのはマドレーヌ広場近くのラルフローレン(RALPH LAUREN)の店員達だった気がする。その店の男達といば、ブルースウェバー的白人刈り上げマッチョなぞ1人もおらず、ジャンポールベルモンドのような、ナイーヴ・キャラ立ち・ヤサ男、、、でもちょっと品のある感じの雰囲気系フランス人達のことで、目が合えばチョッと上あごをあげてウインク!これが自然ですこぶるパリっぽかった。この頃のボクらの結論として、アメリカンアイテムを巧みに取り込める仏男こそ最もカッコいい存在じゃないのかと・・・。
80〜90年代当時、日本人目線で、コレこそパリジャン!な男になりたかったら現アナトミカのピエール氏バイイングによるエミスフェールの品揃えをお手本にしたものだった。記憶の中では壁面を埋め尽くす美しくたたまれたカシミアニット、サープラス物、剛と柔の巧みなミックス感そんなイメージ。しかし、聞けば北半球の優良プロダクト(特にパリ目線でのアメカジ)を集積する、がコンセプトだったそうで、カシミアニットに501、そしてデッドストックの米海軍サービスシューズなコーディネイトは特段パリを意識した物ではなかったそうだが、敏感な日本人はその仏米ミックスにフランス的オシャレの真髄を見出したのでした。
その後の解り易い発展型としてA.P.C. サープラスなんてゆーのもあったりして・・・。はい、だいぶ話が蛇行いたしましたが、パリでカッコいいフランス人は昔からアメカジ上手!これが言いたかったのでした。そしてようやく本題の夏の帽子。ボクにとっては馬のマークのこのコットンキャップ、これなんです。汗かいても洗濯機で洗えるし、90年代渋カジの代名詞的アイコニックなニクい奴、ラブラドールの中曽根さん、ってイメージ。しかーし、ボクらパリ派の場合、そんな渋カジキャップをパリ・マドレーヌ界隈な雰囲気までコーディネイトで持ち込む訳です。アメリカ色の超強いアイテムをさりげなく組み込んでアメカジに見せない着こなしって、今ピッティー系イタリア人の間でも流行っているらしいし・・・。
ウーン、今年だったら『うっまーのマークの参考書』なこのキャップ、オーベルジュ(AUBERGE)のフレンチボーダーTのCHARLOTTEとジャストミートでございますよ。この組み合わせで南仏の海辺で昼寝したい気分・・・。