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真冬の名作ニット「餅は餅屋」理論を覆す、「コノリー」のカーディガン

新しいショップやブランドが次々と登場し、活況に沸くロンドンのメンズファッションシーン。もちろん消費を支えているのは外国人なのだけれど、不景気ゆえコンサバ化する東京のメンズファッションシーンとくらべると、もう羨ましい限りである。
めちゃくちゃ格好いいコンセプトショップ「ホステム」、懐かしくて新鮮なクラシックブランド「ドレイクス」、名門テーラーの既製服ショップ「アンダーソン&シェパードハバダッシェリー」・・・。最近東京ではめっきり洋服屋さんを覗くことも少なくなった僕だけれど、ロンドンでの僕は熱に浮かされたように買い物ばかりしているのだ。
そんな僕が最近気に入っているのが、「コノリー」。クラシックカー好きにとっては、「コノリーレザー」でおなじみのブランドである。最近目にしないな・・・なんて思っていたら、いつの間にかめちゃくちゃ格好よくリブランディングして、トータルブランドとしてロンドンのクリフォードストリートにお店をオープンさせていたのだった。詳しくは、こちらのHPをご参照あれ!
Amvaiを読んでいる読者の皆さんは、「リブランディング」とか「トータルブランド化」という言葉には、どこか胡散臭さを感じるかもしれない。筆者も同感。そうやってダメになったブランドをたくさん見てきているからね。しかーし、「コノリー」は断然アリ。お得意のレザー製品のクオリティはもちろん、洋服が決してマーケティングに偏るわけでもなく、絶妙な尖り具合で、問答無用に格好いいのである。この手のテイストって僕的には大好物であっても、商業的にはけっこう成り立ちにくいので、大丈夫かな?と不安になってしまうのだが・・・。
ここだけの話、新生「コノリー」を経営しているのは元「セオリー」の経営者なのだとか。「売れなくてもいっか〜」みたいな、億万長者の道楽ノリでやってくれていると、こちらとしては嬉しい。
そんな新生「コノリー」で購入したのが、写真のカシミアカーディガン。「餅は餅屋」をモットーとする僕が、まさか「レザー屋でカシミア」を買うとは思わなかったのだが、オーバーサイズのシルエットといいカシミアの品質といい他では絶対に見つからないシロモノゆえ、仕方がない。そこそこ値段が張るブランドゆえどこまで人気が出るかは未知数だが、だからこそなくなる前に買っておかなくちゃね!