休日の朝、チェーン店のコーヒー屋にいたら、BGMで Hipster Image の「Make Her Mine」がかかりました。この曲が特に好きなわけではありませんが、つい Levi's のCMを思い出してしまいます。当時(2000年ごろ)の Levi's はカラーデニムを打ち出していたのかピンク色のジーンズを穿いた女性がスウィンギン60'sムードの街を闊歩する、というCMでした。昔は本国企画らしき Levi's のCMを日本のTVでもよく見かけましたが、なかなかカッコいいものが多かった気がします。なかでも僕が好きなのは大学生時代(1998年ごろ?)に流れていたもので、BGMは PORTISHEAD の「Glory Box」。当時、ブリストル系のサウンドが好きで聴いていたので、とても印象に残っています。久々に動画サイトで見てみたら、やっぱりカッコいい。少年がのぞき見る(禁断の)オトナの世界。ギーギーとうるさいダークなサウンド。「恋愛とリーバイスに、ルールなんていらない」というコピー。そして、ウォッチポケットが実に効果的に使われています。ウォッチポケットと言えば、ミシェル・ゴンドリーが撮った(同じく Levi's の)CMでもなかなかに過激な使われ方をしていました。また、過激さでいうならば90年代にクリス・カニンガムが撮った作品。道の真ん中で「Copy」と印刷された紙をドバドバ吐き出し続けるコピー機。と、向こうから疾走してきた大型トラックがコピー機をドカンと粉々にはね飛ばして走り去っていく…。散らばる破片、コピー用紙。そこにタイトルバック「Original」がドーン。ジーンズ一切登場せず。よくこんなCM撮らせたな…。というかカニンガムに依頼した担当者がスゴすぎ。今は何でも炎上しちゃう時代なので、こんなTVCMはまずありえないでしょうね。でも、なんだかんだ言って一番好きなのはジェームス・ディーンのシリーズ。1980年代の後半、初めて Levi's を買った小5の頃に流れていたTVCM。「ジーンズのすべてはリーバイスから始まった。原点は僕だ」というキャッチコピー。 今見ても、胸が熱くなります。
REVIEW
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