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出会いのスプリングコート手織りコットンのショップコート

よくありそうなコットン 100% のショップコートなのだが、いわゆる本気モノとはちょっと違って、今っぽいビッグシルエット。そして生地が玉虫っぽいオレンジのシャンブレーというのが洒落ている。肌触りもふんわりと実にソフトで、はおっているとなんだか心が温かくなる。さて、どのブランドでしょうか? ・・・わかんないでしょ? これ、モロッコのブランドなのである! ちなみにまだ日本には入っていないぞ!
その名前は「マラケシライフ」。モロッコ在住のアメリカ人デザイナーが立ち上げたブランドである。私は2015年にマラケシュのスークで見つけ、その場で一目惚れ。お洒落なシャツジャケットや山羊革のバッグを購入していた。その後スークから離れて新市街にショップ&ファクトリーを移転したとのことで、2017年冬の旅行の際に伺ってみた。
その新しいショップ&ファクトリーがあったのは、いわゆる工場や倉庫街で、その跡地を利用したハイセンスなショップなどもある、日本でいえば清澄白河みたいな場所だった。こんなクルマでしか行けないようなところ、誰が行くんだろう・・・。と思いつつファクトリーの中に入ってみて、驚愕。
小さな体育館程度の規模の工場は自然光が入るように改造されており、その下でモロッコの職人たちがガタガタと織機を動かしている。んなんと、真新しい木製の足踏みミシン! そう、この工場ではコットンを生地からつくっているのである。機械そのものが手づくりという点が凄まじい。
奥のほうに目をやると、織られた生地を縫製するスペース、デザイン作業をしているらしきスペース、ショップスペース、そして社員食堂まで併設されている。つまりこのブランドは、洋服をつくってから売るまでのすべての工程を、このスペースで賄っているのだ・・・!
デザイナーさんに伺ってみると、普通のモロッコの職人さんには納期や仕様、サイズなどを厳密に守るという概念がないらしく(笑)、こうでもしないと緻密なものづくりはできないのだとか。そんな場所で仕事をするのは苦労も絶えないと思うけれど、都会を離れてこの生き方を選んだ彼の決断の裏には何があったのか・・・一度詳しく聞いてみたいものだ。
お洒落で味わい深いモロッコ製の生地のみならず、デザイン自体もユニセックスでとっても魅力的な「マラケシライフ」、ファッション業界のバイヤー各位様にリコメンドしまくっているので、いつか日本に入ってくることを強く望む次第。いっそのこと、僕がやってもいいから、出資者求む(笑)!

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