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仕事がはかどる喫茶店オルタナ喫茶

新宿駅。一日の利用者数が300万人超という巨大ターミナル。世界の駅を利用者数の多い順にランキングすると、新宿が1位らしいです。ちなみに上位20位くらいまでは日本の駅が独占しており、20位台の中盤にようやく「パリ北」駅がランクインするという。今回は、そんなマンモス駅の中にある喫茶店 BERG (ベルク)の話です。まぁ、この店をはたして喫茶店と呼んでよいのかはビミョーなところですが、1970年に現在と同じ場所で純喫茶として創業したという出自を含めて今回はお見逃し下さい(笑)。1990年に二代目の現オーナーが継いでから「早い」「安い」「旨い」をモットーに、今では1日1,500人の客数を誇る「セルフサービスのファスト喫茶」に変わった(らしい)この店。コーヒー1杯200円(税別)という安さもそうですが、驚きなのは「味」。何を食べても旨いんです。パンもソーセージも。肝心のコーヒーはというと、味や香りは勿論のこと、なんというか「舌触りが柔らかい」んです。液体なのに。淹れてる水が違うんでしょうか。コーヒーをはじめ、あまりの料理のハイスペックぶりに店内で売られていた書籍『食の職 小さなお店ベルクの発想』を購入、読んでみたところ各食材に対してのストイックなこだわりが諸々と明らかになりました。これはもう思想とか哲学だな、と感心したりして。読破後に、ふと本の発行元を見たらブルース・インターアクションズとあり、なんだかナットクしてしまいました。若き日は P-vine レコード発の洋楽日本盤を買い漁り、クッキーシーンを愛読していた僕にとって非常に馴染みのある名前だったからです。そうか! BERG はインディーロックだったのか!店内に流れる BGM のチョイス、壁に貼られた被災地募金を募るビラなど、諸々が発していたムードの正体は。毎月発行される「ベルク通信」はまるでローカルな弱小レコードレーベルの Zine みたいだし。新宿駅という巨大なポップフィールドにあって、自らの知恵と創意と DIY 精神を駆使しながら固定ファンを獲得していく様は爽快ですらありますし、今や大手アパレル企業となった弊社ビームスがファッション界で存在感を発揮していく上で非常に参考になるハウツーであったりもします。ちょっと壮大すぎたか…(笑)。ともかく、朝は出勤前にモーニング、昼は映画の後に軽食、夜はハムやソーセージでビール、と使い勝手も抜群。なんて、この記事もいまビール片手に BERG の店内で書いていたりして。

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